2016.09.17

圧巻! 「死せるキリストへの哀悼」テラコッタ彫刻群

ボローニャの街中の小さな教会サンタ・マリア・デッラ・ヴィータ教会の
テラコッタ彫刻群「死せるキリストへの哀悼」はお勧め
ニッコロデッラルカ作(1460年)キリストの死を悲しむ人々をリアルに表現してます
キリストの生涯第21場面「死せるキリストへの哀悼」の宗教画はジョット、ボッティチェリ、など
有名な画家たち多くの作品が残っています。
立体感のある描写、悲痛な表情の感情表現
迫真的なシーンの構成、必見の彫刻群です。

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右のマグダラのマリア=遠くから疾駆してきたのでしょう。
長衣をなびかすことで、突然の訃報に驚き、悲しみ、絶望を表現してます。





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左の女性は(クロパの妻マリア)=慟哭の表情で、キリストの死を受け入れられない
両手で拒絶しています。






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右は女性は聖母マリア=両手の指を強くにぎしめほとばしる感情を抑えているのでしょう
最大の悲しみが伝わり、声まで聞こえてくるようです。
左の女性はサロメマリアです。






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こちらの作品は6人の彫刻群です。ヨセフ(中央)
左淵に写真に入っていませんが、ジュセッペ ディ アリマテア
キリストの十字架降下のくぎ抜きをベルトに携えてます。





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比較のご参考に、フラ・アンジェリコ (1436年作)の「死せるキリストへの哀悼」の作品
こちらは15名もの人々が登場しています。
同じ悲しみでも、心もふさいでしまうような激しさは抑えています。
フラ・アンジェリコの慈悲、優しさ、人柄が現れてます。


イタリア.... ガイドブックに載っていない見所が溢れています
ローマナビネットがご案内します。
Posted at 09:12 | 教会美術 | COM(0) |
2016.05.13

自宅から15分でカラバッジョに会える

日本(東京)ではカラバッジョ展に併せテレビで特集番組も放映され話題になりました。
私が暮らすトレステーベレ地区から市電で15分以内でいつでも
カラバッジョを見ることができる、しかもタダで。
長く住んでいましたがつい最近です。 カラバッジョを観はじめたのは・・・
灯台下暗しです。



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パンテオンとボーナ広場の中間にあるサン・ルイジ・デイ・フランチェージ教会
凄い混雑! ガイドが大きな声で観光客に説明するたびに
「静かに!」と注意のアナウンスが流れ、落ち着いて見学は難しい。





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聖マタイの召命(1600年)より一部抜粋
税務署で働いていたマタイに声をかけ、マタイがイエスの呼びかけにこたえて
ついていったというマタイの召命の伝承をもとに描かれている
当時はお金を貯め込んだりすることは卑しい身分だったらしいです。
(現代とは180度違う価値観)
カラバッジョはキリストの時代の衣装ではなく
カラバッジョが生きていた時代の衣装をリアルに描きました。



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聖マタイの殉教」(1600年)
エチオピアやペルシャでキリスト教の伝道中に斬首されました。



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カラバッジョの自画像も上の絵に描かれています。
彼の苦痛に歪んだ顔は、カラバッジョの将来を暗示しているのでしょうか?




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ロレートの聖母(1604年)
サン・タゴスティーノ(Sant'Agostino教会
ナボーナ広場の近くにありますが、こちらまで
足を延ばす観光客は少なくい様です。
ちょうど巡礼団が見学していました。


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同じ教会内にラファエロ「預言者イザヤ」、ベルニーニ「天使像の有名な作品もありますが
気が付く観光客は少なく静か。

ローマには美術館に入らなくてもカラバッジョ、ミケランジェロ、ラファエロ、ベルニーニなど
有名な芸術家たちの作品を教会で見ることができます。

観光ガイドにあまり載っていないローマ、
ローマナビネットがご案内します。
Posted at 05:23 | 教会美術 | COM(0) |
2016.03.05

ローマの美しい奇跡の遺体の彫刻

ローマの教会には魅力的な多くの彫刻があります。
私の好きな彫刻はサンタ・チェチリア・イン・トラステヴェレ教会の
聖女チェチリアの彫刻が好きです。
奇跡の遺体と称されています。その訳は? 

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チチェリアは貴族の娘でした.がキリスト教徒であったために殉教に遭いました。
蒸し焼きという酷い処刑でした。しかし死ぬことはなく斬首刑になりました。
カタコンベ(地下墓地)に葬らてましたが9世紀にこの教会にある地下礼拝堂へ
埋葬されることになりました。
ところが1599年、教会の修復時に聖女の棺桶を開けたところ、9世紀に埋葬した時と
同じ純白の衣装を身につけ、体を右に傾け、顔は布で覆われて,
首筋には殉教したときの刀傷まで当時と変わりなく同じ状態で残っていました。
人々はたいへんに驚き奇跡だとローマ中の評判になりました。
彫刻家ステファノ・マデルノがすぐに聖女の遺体そのままの姿を模写し
彫刻として残したことで現代の私たちも見学することができます。
今にも、長い眠りから覚めるかの様に眠る姿、とても美しいです。


Posted at 02:30 | 教会美術 | COM(0) |