2012.01.22

ラファエロのマエストロを訪ねる旅

ラファエロの師匠はピエトロ・ペルジーノ
1450年頃の生まれルネサンス期のイタリアのウンブリア派を代表する画家。
「神のごとき画家」と賞賛され多くの作品を生涯残しました。
教会の取り壊し、世界へ散逸してしまった作品も多いです
バチカン美術館のシスティーナ礼拝堂の壁画制作の棟梁でもありました。
ラファエラを始め多くの優れた弟子を輩出し後期ルネサンス絵画に多くの
影響を与えた画家でもあります。
彼の作品はパリのリーブル、フィレンツェの各美術館、ペルージャのウンブリア美術館などで
観ることができますが、ピエトロの生地で彼の作品を観てみたい
どんな町で、どんな空気を吸っていたのか....
イタリアの田舎町は驚くことに彼が生きていた町が1400年代から
ほとんど変わりなく、そのまま残っているからです。

ピエトロ・ペルジーノの本名はピエトロ・ヴァンヌッチですが
この時代は産まれた町を苗字に使うことが多かったです
例えばダ・ビンチ村のレオナルドとか
ペルージャの生まれではなくウンブリアの田舎ピエーベの生まれですが
田舎の地名では誰も分からないのでペルージャにしたのでしょう。
私たちが訪れた村Citta della Pieveはローマから車で約2時間
ローマとフィレンツェの中間ウンブリア地方の山の尾根にひっそりと
残っている村です。

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田舎を訪れると誰もが親切で、観光客がほとんど訪れないから盗難などの心配もない
車も少ないから空気が美味しい..です。
数十年前のよき日の素朴なイタリアが残ってます。

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ウンブリア地方は石を積んだ家が特徴ですが、山の頂きまで岩を運ぶのは困難だったのか
煉瓦造りの町並みでした。町にはゴミ一つ落ちてなく、もちろん落書きもない
イタリアとは思えないほど、とてもきれいな町です。

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教会内、右に描かれているのがピエトロの肖像です。

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教会内の壁一面に描かれてます。
本当は写真禁止ですが、フラッシュを使わなければ1枚だけならいいよって管理人は親切。
絵の説明もしてくれました。この絵の中にはピエトロとラファエロも描かれてます
ピエトロは若い時と年取ってからの2枚を左右に描いてます。
同じ服装だからすぐに分かります

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町の朝市、こちらで携帯電話中の女性にお目当ての絵の場所を尋ねました
市場正面の教会にあるはずの絵が見当たらないからです
「それならこっちにあるよ、おいでよ」と教会左の入り口から中にへの案内してくれました。

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驚いたことに、このフレスコ画があるのは会議室の壁です
美術館ではなく、今でも市民の寄り合い場として使われている会議場です
この絵を見ながら何を議論するのだろう??

他に見たい絵は数点ありましたが、観光客の少ない1月末にでかけたもので
閉館中でした。宗教祭日と4~5月頃しか公開しないそうで...
何度も訪れてみたい素敵な村でした。
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