2015.11.20

ファルネーゼ宮殿(フランス大使館)を見学してきました。

ファルネーゼ宮殿はイギリス人建築歴家のフレッチャー が
絶賛したルネサンス最高の建築
ミケランジェロも建築デザインに深く関わっています。
私が是非、見学したかったのは、1年半かけて修復を
終えたカラッチの天井画です。
大使館ですから簡単に見学することは無理ですが
事前に予約/前払いで観光客もガイド付きで見学できます
今回の訪問はパリでの同時多発テロの直後で厳しい荷物
チェックがあり緊張しましたが、予定の見学時間をオーバーするほど
楽しむことができました。




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(献花が絶えないファルネーゼ宮殿前)

イギリスの建築史家フレッチャーは「16世紀のイタリア建築においては最も壮大で
素晴らしい建築である」と評した。・ブラマンテの下でサン・ピエトロ大聖堂の建造に
携わったアントニオ・ダ・サンガッロ・イル・ジョヴァネの設計(1515年)
設計者サンガッロの没年1546年からはミケランジェロの指示による改築が行われた。
宮殿前の噴水や館内の見事な列柱は古代遺跡カラカラ浴場から運んだとのことです。

(館内は厳重警備で写真撮影厳禁です。下記の3枚の写真はサイトより転載しました)
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アンニーバレ・カラッチ=16世紀イタリアのボローニャ派を代表する画家
イタリア絵画における初期バロック様式の確立、古典様式の復活に貢献、
西洋絵画史上重要な画家の一人。
1597年からは代表作となるファルネーゼ宮殿の天井装飾を手がけている。
この天井画は弟子のドメニキーノ、グイド・レーニなどを動員して制作した畢生の大作。

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『バッカスとアリアドネの勝利』は、理想化された堂々たる裸体表現に
ミケランジェロの影響が感じられ、人物を互いに重ならないように
バランスよく配置する構図法は古典主義的である。
古典を学び消化したうえで新時代の絵画を創造しようとする意気込感じられる。


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半円筒状の天井に『バッカスとアリアドネの勝利』を中心に
多数の画面を配置した複雑な構成になり、描かれた装飾と現実の
建築部材の境界があいまいになる錯視効果を上げている。


これだけの大作を描きながらファルネーゼ家からの報酬はほとんど
与えられなかったとのこと、建築に膨大な費用が飛んでしまったのでしょうか
カラッチはこれが原因で極度のうつ病になり、その後の作品に恵まれていません。

ローマナビネットはガイドブックにあまり紹介されていない
隠れ秘宝にもご案内します。
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